児童文学作家富安さん講演 読りーむinちの

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「不思議な夢を見ることがあり、夢から作品になる場合もある」と話す富安さん

茅野市の公民協働の読書活動推進団体「読書の森 読りーむinちの」は19日、発足20周年記念の講演会を同市のマリオローヤル会館で開いた。児童文学作家の富安陽子さんが「物語が生まれるとき」と題して講演。「子どもの頃に好きになった本は時間がたっても何かをきっかけに記憶が湧き上がってくる。だから大切に作りたいと思っている」などと語った。

富安さんは「まゆとおに」「オニのサラリーマン」などで知られる。子どもの読者は大好きになった本を繰り返し読んでくれるとし、「好きになった本には強いつながりを持つ。大人より熱心な読者。だから楽しくもあり、難しくもある」と述べた。

子どもの頃の体験を手掛かりに物語を紡ぐが、「今の子どもたちも同じようにどきどき、わくわくしてくれるのだろうかと思う時はある」。将来本気でゾウになりたがった自身の子どもとのエピソードに触れ、「私と違う世界を見ている子どもの輝きに負けない本を書く難しさを感じている」と語った。

富安さんは事前に受け付けた質問にも答えた。新型コロナ禍の中、子どもたちに感じてほしいことについては「この世は生きるに足るということを大人の作法として伝えたいと思っている」と述べた。富安さんによる読み聞かせもあり、親子連れを含む約100人の来場者が絵本の世界に浸った。

同会は2000年に発足。富安さんの講演会は20年に迎えた発足20周年に合わせて計画したが、コロナの影響で延期していた。

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