2022年3月21日付

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きょう21日は二十四節季の一つである「春分」。太陽が真東から昇り真西に沈み、黄道座標経度が零度の春分点を通過し、昼と夜が同じ長さになる日。国民の祝日としての位置づけは「自然をたたえ、生物を慈しむ日」だそうだ▼難しい説明はどうでもよいのだが、われわれにとっては「なんだか春が来たな」という気分にさせてくれる日だ。春分を過ぎれば陽気も春めき、桜のつぼみは赤く膨らむ。土の中からはスプリングエフェメラル(春の妖精)と呼ばれる春植物たちが顔をのぞかせてくる▼日本各地には桜の名所が数多くあり、桜の開花は日本人にとって大きな関心事。桜には2月1日から毎日の最高気温を足していき、累積温度が600度になると花開くという「開花600度の法則」というものがあり、ちょっと前まで暖かな日が続いていたため、開花はいつになるのか気になり始めている▼春植物には小さくかれんな花も多い。かつて塩尻市の日出塩の外れの墓地で、小指の先ほどの小さな花を咲かせるセツブンソウを取材した。それまで雑草扱いされ、除草剤で駆除されていた植物だが、今では春を告げる花の一つとして愛されている▼春は進級や進学、就職に転勤など新生活がスタートする季節で、悩みを多く抱える季節でもある。厳しい冬を耐えて花開く春植物のように、人もまたどっしりと地に根を下ろし、前を向いて生きていきたいものだ。

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