諏訪高島城 「保存協力会」発足へ

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復興から半世紀が経過した「諏訪高島城」。保存と活用に向けた市民運動が始まる

諏訪地域の歴史的な象徴である「諏訪高島城」(諏訪市高島1)の保存と活用を民間レベルで盛り上げていこうと、諏訪観光協会や大昔調査会など7団体が「諏訪高島城保存協力会」を発足させる。30日午後1時から諏訪商工会館で設立総会を開き、規約や事業計画、役員を決める。代表理事には諏訪家第15代当主の諏訪忠則さんが就任する予定だ。

保存協力会の発足は2020年の高島城復興50周年記念事業がきっかけ。市の委託で大昔調査会が担当した記念誌の編集を通じて、高島城に寄せる地域住民の思いの強さを改めて確認できたという。発起人10人を中心に昨年秋ごろから準備をしてきた。

高島城は明治維新に伴い撤去されたが、何度も復興運動が持ち上がった。成就したのは4度目の挑戦。諏訪市大手でかっぽう旅館を営んでいた中島篤平が呼び掛け、岩本節治市長(当時)が引き継いで期成同盟会が発足すると、7212人から9536万円余の寄付が集まり、全額寄付で1970年に現在の復興天守が完成した。木造の冠木門や冠木橋、角櫓は小和田太子講が施工し、庭園は諏訪造園業組合の奉仕で実現している。

保存協力会は、諏訪観光協会、諏訪商工会議所、諏訪造園業組合、小和田太子講、史跡御廟保存会、大昔調査会、スカイシープロジェクト合同会社と個人で発足する。仲間を増やしながら、市や地域住民と協力し、高島城の歴史的価値や観光資源としての魅力を高めていく目的だ。

高島城や高島藩に関する▽文化財の保存・活用、高島城運営への協力▽地域住民や観光客への情報発信、地域の観光振興―を事業の柱とし、初年度は会員アンケートで活動状況を把握し、事業内容を検討する考え。

関係者は「天守復興から続く縁を 大切に市民主体のムーブメントを起こしたい」と話す。設立総会終了後には、市文化財専門審議会委員で工学院大学総合研究所客員研究員の二村悟さんの講演「復興高島城の現代建築としての魅力」をビデオ上映する。一般の聴講も歓迎している。

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