空き家を「泊まれるサロン」に 飯島に宿開業

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DIYで改修した美容室併設の旅宿「Muir」で開業へ語り合う久林さん、上吉原さん夫妻

飯島町の地域おこし協力隊として活動した久林申弥さん(44)、上吉原香里さん(40)夫妻が、同町七久保の空き家を日曜大工などの「DIY」で改修し、今月、美容室を併設した旅宿「Muir(ミューア)」を開業する。昭和の雰囲気を残した和洋モダンの落ち着きある「泊まれるサロン」としてサービスを提供。「訪れる人が素の自分に戻れる場所になれば」と準備を進めている。

久林さんと上吉原さんは昨年初めから、JR七久保駅前にある築40年の木造2階建て住宅のリノベーションに着手。こつこつと床を張り替え、内装も塗り直した。

「行き当たりばったりだったわりに、バランスよくまとまった」と久林さん。しかし、当初から順調に作業が進んだわけではなかった。DIY初心者の2人にとって材料の購入先すら分からない。そんな時に頼りになったのが建築士ら地元の人たちだった。

「本当に人に恵まれた。棚くらいしか作ったことがないのに家なんて。多くの助けがあってこそ完成できた」と夫妻。「今度は私たちが恩返しする番」と意を強くする。

美容師として米国で働いたことがある2人は、さまざまな人種が共同で暮らすシェアハウスで生活。生まれも言語も違うのに自然と仲良くなれる空間に今までにない心地よさを感じ、宿泊業を志した。

帰国後の2019年に協力隊に着任。久林さんはアウトドア事業、上吉原さんは都市農村交流を担当し、夢に向かってこの地に根を張った。

久林さんは3月末で協力隊を退任し、新たな仕事に専念する。上吉原さんは隊の活動を継続。起業支援の「チャレンジショップ」事業でMuir内のキッチンを使って飲食提供する新規開業者を募る。

今月から順次サービスを始める美容室はインド直輸入の植物性「ヘナ」を使った髪染めやヘッドスパなど、体に優しい自然志向に特化。大型連休に合わせてオープンを予定する旅宿は8~10畳の3部屋があり、素泊まり1泊1人4000円程度を予定する。

「駅前のランドマークとして大人の社交場となり、ここを目的に来てもらえるような施設にしたい」と久林さん。上吉原さんは「通過するだけでは惜しい場所。滞在して素晴らしい景色や文化、そして心優しい伊那谷の人たちに触れてもらいたい」と話す。

飲食提供の新規開業希望者などの問い合わせはMuir(電話070・9011・4506)へ。

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