伊那市が「モバイル市役所」 車で窓口業務

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伊那市が公開した「モバイル市役所」の車両外観

伊那市は4日、「モバイル市役所(通称もーば)」の車両を公開し、運用を始めた。コミュニティーバスの長谷循環バスの日中の空き時間を活用し、情報通信インフラを搭載した車両が地域に出向き、各種証明書の発行など市役所の窓口業務を行う。運転免許を返納した高齢者など市役所まで出向くことが難しい移動困難者を支援する。

先端技術を活用して地域課題の解決を図る新産業技術推進事業の一環。市はモビリティー(移動手段)とサービスを組み合わせた「MaaS」と呼ばれる取り組みを積極的に進めており、今回は「行政MaaS」として全国初という路線バスを使った行政サービスを提供する。

車内には情報通信機器を搭載。各種証明書発行などの行政サービスを行う

車内にはノートパソコンやタブレット端末、書画カメラ、プリンター、ポータブル電源などの機器を搭載。市役所の窓口とオンラインで結び、マイナンバーカードの申請受け付け、住民票や印鑑登録証明書など各種証明書の発行、運転免許返納受け付けなどの業務を行う。

車両には支援員(コンシェルジュ)が同乗し、利用者のサポートにあたる。専用の電話番号で予約を受け付け、車両を派遣する日時や場所を調整。地域の公民館や集会所など約65カ所に出向く。4月は高遠城址公園や大型店を訪れ、PR活動を行う。5月から予約を受け付け、本格運用を始める予定だ。

市役所で開いた記者会見であいさつした白鳥孝市長は「高齢化で移動が大変な人がたくさんいる。誰一人取り残すことなく、地域で暮らし続けるための福祉の一環としてしっかり定着させていく」と力を込めた。引き続き、車内で自身の住民票の発行を実演。「コンシェルジュがいるのでスムーズで不安なく利用できた」と話した。

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