北澤美術館 「ジャポニズムの鳥」特別展

LINEで送る
Pocket

ツバメやスズメなどをモチーフにしたガラス工芸品を紹介している北澤美術館の特別展

諏訪市湖岸通り1の北澤美術館は、特別展「翼に希望をのせて ガレ、ドーム、ラリック ―ガラス工芸にみるジャポニズムの鳥」を開いている。エミール・ガレ、ドーム兄弟、ルネ・ラリックの鳥をモチーフにしたガラス工芸品49点を展示している。来年3月14日まで。

長引く新型コロナウイルス感染症の流行が終息するよう、明るい空に飛び立つ場面を連想させる鳥を描いた作品を中心に集めた。同美術館によると、19世紀後半、日本の浮世絵や江戸期の工芸品が多く欧州に渡ったことから日本ブーム「ジャポニズム」が爆発的に起こり、それまでの神話や宗教的な色が濃かった西洋美術に、日本的な要素が取り入れられるようになった。

ドーム兄弟「ツバメ文鶴頸花瓶」は、浮世絵や花鳥画で使われていることから日本をイメージさせる代表的なモチーフのツバメをあしらった作品。高さ34・3センチの細長い首の形に沿って、空から地上めがけて飛翔する姿が描かれている。花瓶の下部には、ツバメの目線で捉えた川岸の風景が描き込まれている。

エミール・ガレの「笹に雀文花瓶」は、ありふれた日常の中に感じる小さな幸福を想像させるスズメがいる風景をデザイン。雪が積もった笹の葉の上のスズメが生き生きと描かれている。クリスマスのプレゼント用に考案したことから、キリストの生誕を表す星印に賛美歌の詩句が添えられている。

当時、日本の美術作品を紹介した図鑑や、雑誌の表紙なども展示している。伊東宏実学芸員は「作品を見て、かわいい、癒やされた、と晴れやかな気持ちになってもらいたい」と話している。

関連イベントとして、記念講演会を9月に開く。7、8月にはワークショップも予定している。問い合わせは北澤美術館(電話0266・58・6000)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP