2022年4月6日付

LINEで送る
Pocket

すずらんの名を冠した商店街が全国に数多くある。国内有数のスズラン自生地がある富士見町の富士見パノラマリゾートはかつて、花つながりで誘客しようと各地のすずらん商店街を営業に回ったこともある▼なぜスズランがあふれているのか。東京・神田神保町がすずらん型の街路灯を付けたところ商売が繁盛し、それにあやかって広がった-との説があるサイトで紹介されていた。花の形をした5~7個の電笠が通りにせり出し、人々が行き交う昭和初期の写真も見られる▼コロナ下で商店街の苦境は続く。ネット通販の利用増に加え、イベントやセールの休止を余儀なくされていることも響く。一方で、移住者による空き店舗への新規出店がじわりと増加。新たな客を呼び込み、地方の商店街に光明をもたらしている▼街に根を下ろす老舗や地域店の魅力は小回りの利くサービスだろう。富士見町では買い物弱者対策として個店が宅配サービスに先駆的に取り組んできた。コロナ下では高齢者に限らず買い物に出られない町民が増えていると憂慮し、このほど誰もが使いやすい形へ刷新。「誰1人取り残さない」と頼もしい▼スズランの花言葉に「幸せの再来」がある。かれんな花の時期はもう少し先だが、信州はいよいよ桜の季節。奮闘する商店街に桜名所からぜひ足を運んでほしい。地域住民、観桜客、商店主の誰もが幸せを感じる春になればと思う。

おすすめ情報

PAGE TOP