「みはしらの里」萩倉住民 温かお出迎え

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おんべを振って御柱をお迎えする萩倉の住民ら

氏子の休憩所となる「お宿」が連なり、人の波で埋め尽くされる諏訪大社御柱祭下社山出しの曳行路。今回は食や酒のもてなしがなく、地元住民がそれぞれの自宅前などで出迎える静かな山出しになった。下諏訪町の萩倉では手書きの横断幕や太鼓演奏、花笠踊りが披露され、前回ほどのにぎわいはないものの、「みはしらの里」の温かなもてなしがあった。

午前10時前、春宮四、春宮三の柱を積んだトレーラーが集落を通過。赤や青のそろいの法被を着た住民が、金色のおんべを振り歓迎した。柱に触った林紀乃ちゃん(4)は「大きかった…」。父の将也さん(47)に「次(午後)はもっと大きな柱が来るんだよ」と教わると、「えっ」と驚いた。

トレーラーが萩倉の中心部に近づくと、午前も午後も萩倉長持会による太鼓の力強い音が響いた。太鼓と生歌に合わせ、会員6人ほどが花笠踊りを披露。華やかな出迎えに隊に参列する氏子の笑顔がはじけ、木やりのお返しもあった。結婚して20代で萩倉に移り住んで以来、何度も柱のお迎えをしてきた篠遠いさほさん(96)は「にぎやかにしてくれた。良かった」と喜んだ。

横断幕や町内会の旗も曳行路を彩った。第六区の萩倉、下屋敷、町屋敷、樋橋が里曳きと7年後に向けた思いを込め、本来なら9日の隊列に参加するはずだった旗を掲げた。今井一彦・萩倉西組組長(63)は「何もなしでは寂しい。ここに来れず、テレビで見ている人たちも次の御柱に向けて燃える思いを持ってくれたら」と願った。

「予定になかったが急きょお願いした」。小河原昌次・第六区区長(64)は上社山出しで見た、隊列には参加できないながら沿道で盛り上げる氏子の姿に励まされ、萩倉のおもてなしを準備。住民の温かなもてなしが氏子に伝わったのを実感し、「地元として盛り上げてもらった。ありがたい」と感謝した。第六区が担う秋宮三の運搬は2日目。「力いっぱい応援し、氏子を後押ししたい」と話した。

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