重機で曳行重責全う 唐澤史章、鷹多さん親子

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注連掛でのクレーン操縦を担当した唐澤史章さん(右)と鷹多さん親子

コロナ下で行われた8、9の両日の諏訪大社御柱祭下社山出しでは、人力の代わりに重機が曳行(えいこう)を支えた。これまでとは異なる様式の祭事になり、氏子の思いを託された運転者や操縦者。長年培ってきた職人技を駆使し、協力し合って8本の御柱を棚木場から注連掛へ運び、重要な役割を果たした。

クレーンによるトレーラーへの積み降ろし作業は岡谷クレーン(岡谷市湖畔)が担った。曳(ひ)き着け地点の注連掛では、社員の唐澤史章さん(56)と唐澤鷹多(ようた)さん(33)親子が連携。史章さんがトレーラーの荷台から御柱を斜面に慎重に降ろし、さらに鷹多さんが操縦するもう1台と呼吸を合わせて一緒につり上げて高台の上に引き上げた。

全ての御柱を安置した史章さんは「氏子の思いが詰まった柱なので、いつも以上に作業が難しかった。歴史的な祭りに親子で携われたことは誇り」。鷹多さんは「トレーラーが見えた時から緊張したが、無事に8本並べられてよかった」とほっとした様子だった。

トレーラーでの御柱運搬は九州興業(松本市)が請け負った。下社山出しの曳行ルートは萩倉の大曲や木落し坂を回り込む急カーブなど難所の連続。それでも入念な下見のかいもあって無事に大役を務め上げた。運転手の大久保賢人(まさと)さん(29)=同市=は「平常心で運ぶことができた。とても貴重な経験ができて光栄」と誇らしげに振り返っていた。

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