里曳きへ鍵握るコロナ状況 今井医師に聞く

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今井智彦医師

コロナ下で迎えた諏訪大社御柱祭の上社と下社の山出しが終わった。氏子の願いは5月の里曳きを通常通り行うことだが、鍵を握るのは新型コロナウイルスの感染状況だ。諏訪地域の現状と課題、必要な感染対策について、岡谷市医師会長の今井智彦医師(今井整形外科院長)に聞いた。

     ◇
―諏訪地域の感染状況をどのように見ていますか

今井 諏訪保健所の感染者数集計では、感染者数は第4波が99日間で327人、第5波が81日間で413人だったのに対し、現在進行中の第6波は1月6日から3月27日までの81日間で3207人に達し、感染が高止まりしています。私たちは強い危機感を持っています。

―どのような課題がありますか

今井 感染の場の44%は家庭内です。学校や保育園で感染が起きると、子どものほとんどは自宅療養になります。その結果、家庭内で感染が広がり、感染が高止まりしてしまう。親も濃厚接触者となって自宅待機になるため、家庭内感染が増えると社会の機能も維持できなくなる。この中には当然医療従事者も含まれ、エッセンシャルワーカーのマンパワーが落ちていく状況を社会全体で考えてほしい。

―必要な感染対策を教えてください

今井 厚生労働省は「家庭内でご注意いただきたいこと」として八つのポイントを挙げ、家族に感染が疑われる場合は部屋を分け、限られた人が世話をするよう促しています。マスクの着用や手洗い、消毒、換気など基本的な感染対策の徹底も大切です。安心安全な出勤・登校のためにも診療検査医療機関が行う検査を活用してほしい。ワクチンの3回目接種も重要です。御柱であれば、水分補給や昼食時などマスクを外す際は距離を取り、黙食を心掛けてください。

―医療従事者として伝えたいことはありますか

今井 諏訪医療圏ではすでに50人に1人以上がり患し、誰が感染しても不思議ではない状況にあります。おかしいと思ったら、誹謗中傷を恐れずに医療機関に連絡後受診していただきたい。特に高齢者や基礎疾患のある方への感染防止には意識を持っていただきたい。感染はゼロにはできないが、感染しても広げない、重症化させないことが大切です。自分を守ることが周りの人を守る。もう一度、原点に返って真剣に考えていただきたいですね。(7日に行ったインタビューの内容を掲載しました)

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