2016年10月15日付

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昨年放送され大ヒットしたドラマ「下町ロケット」は、町工場の技術でロケットが飛ぶという痛快な物語だ。巨大企業を向こうに回し、幾多の困難を乗り越えて夢を実現させる。技術者たちのものづくりに対する熱い思いが胸を打つ▼東大阪市の中小企業が作り上げた人工衛星「まいど1号」。もうだいぶ前になるが、プロジェクトの中心人物、青木豊彦さんの講演を聞いたときも、技術を極めていこうとする一途な姿勢にすがすがしさを感じた覚えがある。成功によって町工場の底力を証明した▼諏訪地方6市町村と信州大工学部による「SUWA小型ロケットプロジェクト」も、諏訪地方のものづくり技術を生かした取り組みだ。ことし3月、企業の力を結集した1号機の打ち上げに成功した。ロケットエンジンのように力強く推進していってほしいと思う▼諏訪市ではきょうまで諏訪圏工業メッセが開かれている。諏訪地方の技術の粋を集めた展示会だ。15回目の節目となる今回は、過去最多の412企業・団体が参加。SUWA小型ロケットプロジェクトも、ブースを設けている▼会場に展示されたロケットの胴体部分がひときわ目を引く。実はこれ、下町ロケットの撮影に使われた大道具だ。小中学生も見学に訪れているだけに、夢を与えられたのではないか。地域の産業を支えてきたものづくりの伝統が、こうした機会を通じて受け継がれるといい。

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