伊那北高100周年事業 平田オリザさん講演

LINEで送る
Pocket

伊那北高創立100周年記念講演会で話す平田さん

伊那北高校創立100周年記念事業実行委員会は16日、劇作家で演出家の平田オリザさん=東京都出身=を招いた講演会を伊那市の県伊那文化会館で開いた。平田さんは「いま求められるコミュニケーション能力と新しい学び」と題し、生徒や教職員、関係者ら約800人が耳を傾けた。

平田さんは、劇団「青年団」を主宰し、戯曲や小説も手掛ける。現在、東京藝術大学アートイノベーションセンター特任教授などを務め、兵庫県豊岡市の芸術文化観光専門職大学の学長でもある。

講演では、その場に居合わせた初対面の人に話し掛けるかどうか、日本人と外国人で反応が異なることを挙げ、コミュニケーション文化の違いを指摘。将来的に日本でも外国人と関わる機会が増える可能性に触れ、自分の文化を押し付けない、多様性への謙虚さを持つ大切さを説いた。

劇を例に、同じセリフでも、話し手の国籍や身分によって意味が変わることなどから、異文化に触れる魅力と難しさを紹介し、コミュニケーション能力を「人生や社会を豊かにするためにある」とした。他者を理解する「対話」力の重要性も伝えた。

クイズ形式の問い掛けもあり、平田さんは生徒たちと積極的に交流。進路や国際情勢などを絡めた質問も相次ぎ、活発なやりとりがあった。

講演会は当初、2020年に予定だった、新型コロナウイルスの影響で延期していた。

おすすめ情報

PAGE TOP