出会いと交流を 橋爪さん伊那に音楽スタジオ

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橋爪恵一さんがオープンする音楽スタジオ「Artistic Studio LaLaLa INA」

伊那市出身のクラリネット奏者、橋爪恵一さん(70)=東京都立川市=が20日、伊那市西春近に音楽スタジオ「Artistic Studio LaLaLa INA(アーティスティック スタジオ ラララ イナ)」をオープンする。音楽とアートの魅力を伝え、人々の出会いと文化交流の場とする。オープン初日から5月5日までお披露目を兼ねた絵画展や各種コンサートを企画している。

橋爪さんは立川市の「Artistic Studio LaLaLa」も主宰し、妻でアートプロデューサーのしおみえりこさん(69)と二人三脚で音楽やアートの活動を展開。東日本大震災後の2011年9月からはしおみさんが発起し、被災した着物のリメークを通じて震災の記憶と着物の素晴らしさを伝える活動にも取り組んでいる。

今回、親族が住んでいた空き家を活用し、故郷にも活動拠点を築いた。敷地内に新たに平屋建てのスタジオ(延べ床面積18坪)を建て、長年交友のある詩人、画家の成田ヒロシさん=立川市=に内装を依頼。フランスで郵便配達人シュヴァルが造った「シュヴァルの理想宮」をモチーフにデザインし、東京のスタジオ内で基調とする青色を使い、色合いの美しい室内にした。

20日から成田さんが個展を開催し、シュヴァルの理想宮を題材にパステルと鉛筆で描いた絵画15点を5月5日まで展示する。24日は地元のアマチュア演奏家らが演奏し、大型連休が始まる29日はオペラシアターこんにゃく座の歌役者が歌を披露する。30日は舞台女優とオペラ歌役者ら、5月1日には人形遣い黒谷都さんと25絃箏奏者の佐藤康子さんが出演。3日はサックス奏者の中村誠一さんとピアノ奏者の吉田圭一さんによるジャズ演奏、4日は木管三重奏とピアノ、5日は成田さんによる詩の朗読と木管三重奏を繰り広げる。全ての演目に橋爪さんが出演する。

出演者は全員、被災した着物をリメークした衣装を着る。宮城県石巻市の呉服屋で津波に遭い、油と泥にまみれた着物をしおみさんが譲り受け、何度も洗って衣装に仕立てた。その端切れを使って未来の子どもたちへの応援旗も作っており、これまでに国内外の3000人余りが携わり、約2800点を制作。そのうち2000点を2月に石巻市へ寄贈し、100点をコンサート中に伊那のスタジオ屋外に展示する予定。

2日午後3時から、京友禅作家の天野まゆこさんによる水引ワークショップも予定している。参加費1000円。
 
橋爪さんとしおみさんは「人と人が出会うことで次につながり、そこに場があれば広がっていくと震災から学んだ。音楽やアートの拠点にし、みんなが出会い交流が広がってほしい」と期待する。
 
絵画展の観覧は無料でコンサート時は不可。コンサートはいずれも午後2時30分開演。要予約。24日は参加無料で、29日以降は参加費3000円。申し込み、問い合わせは橋爪さん(電話090・2564・3198)へ。

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