次代へつなぐ「七五三巻」 上社建て御柱

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御柱の模型で「七五三巻」を説明する小林秋彦さん(右奥)。長男の英司さん(左)、孫の宮澤誠冶さん(左から2番目)と親子3代で晴れ舞台に立つ=17日夜、富士見町御射山神戸

諏訪大社御柱祭の上社里曳きで、綱巻きの技術「七五三巻」で建て御柱に奉仕する小林秋彦さん(78)=山梨県北杜市小淵沢町=が17日夜、親族と出身地の富士見町御射山神戸を訪れた。補助をする同区の氏子2人を交え、模型を使いながら、綱巻きの手順や8本同日の建て御柱となる5月5日の流れを確認した。孫の宮澤誠冶さん(23)=同市白州町=が加わって親子3代で臨む舞台。小林さんは「七五三巻を次代へつなげる」と力を込めた。

御射山神戸で大工を家業としていた小林家に代々伝わる技。長さ約100メートルの綱2本を使い、7回巻いて5回ひねり、反対側で3回ひねることから名付けられた。御柱が直立して氏子が綱を伝って降りた後、地上でよりを戻すと固く巻き付いた綱が外れる。

小林さんは2002年に亡くなった父の政雄さんの後を継ぎ、04年に頭領を世襲。今回で自身は8回目、長男の英司さん(50)は6回目の奉仕となる。「新型コロナ対策もある。安全に、丁寧にやりたい」と英司さん。初の大役に向け、宮澤さんは模型を使って練習を重ねる。「見て勉強しながら、力になれるよう精いっぱい務めたい」と継承への意気込みを語った。

2010(平成22)年御柱祭から、故郷・御射山神戸の氏子に作業を手伝ってもらっている。小林さんは「今回も快く承諾していただいた」と礼を述べ、富士見地区の小林春人大総代は「小林家に伝わり、小林家にしかできない七五三巻。神戸区の奉仕を含めて立派に務めあげたい」と話した。同区からは小林直志さん、小林圭さんが参加する。

奉仕するのは親族5人、氏子2人の計7人。いつもは前宮の4本の建て御柱を2日目に、本宮の4本を最終日に行うが、今回は同じ日のため二手に分かれる。神事の一つでもあり、烏帽子、白丁姿で建て御柱の前に綱巻きをする。

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