本を大切に 記念日にしおり配布 伊那図書館

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「サン・ジョルディの日」の企画に向けて制作したしおり

多くの人が手に取る本を大切に読んでほしい―。伊那市伊那図書館は、貸出時に本に汚れや傷が付かないよう、利用マナーの向上を呼び掛けている。しおり代わりに爪ようじなどが挟まれることもあり、同館は「本が傷むため、適切なしおりを使ってほしい」と訴える。本にまつわる記念日「サン・ジョルディの日」(4月23日)に合わせ、手作りのしおりを配布する。

本の汚れや傷みは多岐にわたり、書き込み、油染み、水ぬれによる傷み、ページの折れや破れなどがある。返却された本は職員が確認し、汚れなどを見つけた場合は染み抜きやページの修復などを行い、「よごれあり」などと記したシールを貼って棚に戻す。ひどい状態の本は検討を重ねた上で除籍になる場合もある。その判断は職員の裁量に任され、以前は状態が悪くても貸し出すことがあった。

汚れの付いた伊那図書館の蔵書

「次に借りた人が手に取ったとき、どう思うか」。同館は職員6、7人でチームをつくり、2020年12月から対策に乗り出した。ほかの図書館の対応を基にし、汚れの大きさや範囲などを含めた判断基準を新たに策定。昨春には多様な汚れや傷みの付いた本を館内に展示し、利用者に「問題なく読める」「手に取りたくない」などを聞いたアンケート結果も参考にした。本の汚れが基準以下でも、利用者に気持ちよく読んでもらうことを第一に考えて対応し、修復にも力を入れる。

利用者に向けた注意喚起も行い、汚れ防止のために図書袋やしおりの活用などを呼び掛ける。返却本の中には、しおり代わりに使ったと見られる爪ようじや綿棒、菓子の包みなどが挟まっていることがあり、傷みの原因となる。

本の扱い方を見直す機会になれば―と、スペインで親しい人同士がバラと本を贈り合う「サン・ジョルディの日」の企画に向け、本の帯を再利用したしおりを制作。23日から配り始め、なくなり次第終了となる。同日は「子ども読書の日」でもあり、子ども向けのしおりも用意している。

同館は「みんなが読む本を丁寧に扱ってほしい。この機会にお気に入りのしおりを見つけ、読書のお供にして」と来館を呼び掛けている。

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