2016年10月16日付

LINEで送る
Pocket

東京・豊洲新市場の盛り土問題もあり、関心が高まる卸売市場。青果や鮮魚、肉など食品の消費者への提供や生産者への販路提供など食材を中心に流通拠点としての役割を担う▼ただ運営はどこも厳しいようだ。農林水産省のデータによると2014年度の卸売市場の数は中央が67市場、地方が公設157カ所を含む1092市場。統廃合で04年に比べて中央は19市場、地方は212市場減少している▼地方卸売市場の一つが諏訪市公設地方卸売市場だ。市が1974年に開設した。青果と水産の両部門を合わせた昨年度の総合売上額は61億円余。91年度の254億円をピークに減り続けている▼流通形態の変化が指摘されるほか、公設市場で仕入れる買受人(小売業者)の高齢化や後継ぎ不足など取り巻く環境は厳しさを増す。現在、市場の審議会であり方を検討している。大型店が自前の流通網を持つ中、卸売市場の立て直しは簡単ではない。「ここにないと困ると言われる市場をつくりたい」と卸売業者の関係者は言う。「消費者が直接買えればいい」と消費者代表。魅力ある市場づくりに模索が続く▼市場では10月30日に「ふれあい市場まつり」が開かれる。一般に開放する人気の催しで、卸売業者や仲卸業者、生産者組合らが青果や水産物を特価で販売し青果の模擬せりやマグロの解体などもある。足を運び、市場を身近に感じる機会にしてほしい。

おすすめ情報

PAGE TOP