名峰望む絶景カフェ 富士見に移住し夢実現

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甲斐駒ケ岳や鳳凰三山を望む八ケ岳南麓でカフェを開業した川出公子さん。「地元素材を使った菓子を提供していきたい」と意気込む=富士見町葛窪

愛知県から昨年秋に移住した富士見町葛窪の川出公子さん(60)が別荘として使われていた空き家を改装し、カフェ「Katzen Strecken」を開業した。洋菓子の職に長年就き、「山のある景色」の中で個人経営したいとの思いを持っていたという川出さん。還暦での夢の実現を応援してくれた家族や町役場に感謝しながら、南アルプスの名峰が見渡せる店を一人で切り盛りし、手作りの菓子を提供している。

豊川市出身。都内の専門学校で和洋菓子を学び、複数の洋菓子店に勤めたり同校で助手の仕事をしたりした。その後、名古屋へ移り、3人の子育てをしながら焼き菓子卸の会社に勤務。子どもの独立を機に移住と開業を真剣に考えるようになった。

キャンプとツーリングが趣味で八ケ岳方面によく出掛けていたが「富士見町は知らなかったんです」と笑う。勧めてくれたのは9歳下の弟。かつて勤めていた園芸会社の農場が町内にあり、「希望をかなえられる場所」との言葉をもらった。町の担当者に案内された県境に近い八ケ岳南麓の物件。ガラス越しに甲斐駒ケ岳と鳳凰三山を望み、「完全に予算オーバーの物件でしたが、どんぴしゃでした」と購入を即決した。カウンター席と菓子工房を備え、「あとはひたすら掃除」をして開業準備を進めた。
 
常時5、6種類を用意するという手作りケーキには八ケ岳産のイチゴなどを使い、町産のそば粉を使ったクッキーも作る。地元の店で自家焙煎のコーヒー豆を調達。町特産の「赤いルバーブ」の生産者とも出会い、ルバーブジュースもメニューに加えた。

店名はドイツ語で「猫の伸び」を意味する。「ふらっと立ち寄って、景色を楽しみながらゆったり過ごしていただけたら」と川出さん。夏秋イチゴ、ブルーベリー、信州リンゴ…。「人と出会い、つながり、地元素材を使った菓子を提供していきたい」と、新天地での仕事や暮らしを楽しみにしている。

水、木曜定休。午前10時半~午後5時半(注文は午後5時まで)。大型連休中の営業日を含め、詳細はインスタグラム(@katzen.strecken)へ。

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