新成人の節目に一冊 諏訪市が本贈る新事業

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新成人に送付される岩波新書解説目録や「種まくブック」カタログ

諏訪市は民法改正で4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、同市ゆかりの岩波書店(東京)が発行する岩波新書か岩波ジュニア新書から1冊を新成人に贈るブックプレゼント事業「種まくブック」を始める。岩波書店の協力を得て、読書を通じて知識や知恵の「種」をまき、未来を開く力を育んでもらう新規事業。初年度は18歳と19歳、20歳の計約1300人を対象とし、今月末にも案内通知を発送する。

従来の成人式を「二十歳のつどい」として続ける一方で、市独自に新成人の節目を祝う方法を考えていた。愛称の「種まくブック」は、岩波書店創業者の岩波茂雄(諏訪市中洲出身)がミレーの種まく人を会社のマークにしたことにちなんだ。市は事業を通じて読書を推進し、岩波書店の出版物をすべて収蔵する信州風樹文庫(同市中洲)の周知も図りたい考え。

制度の変わり目のため今年に限って3カ年が対象となる。2002年4月2日~05年4月1日生まれの市内在住者と出身者(転出者含む)で、本の題名や作者、内容(解説)を記した「岩波新書解説目録2021年版」や、市長と教育長のメッセージ、市図書館司書が薦める本や信州風樹文庫を紹介したカタログなどを届ける。解説目録は趣旨に賛同した岩波書店から寄贈を受けたという。

新成人は解説目録などを参考に、1000~1500冊あるとされる岩波新書または岩波ジュニア新書から1冊を選び、ながの電子申請サービスから申し込む。市は希望に応じて本を購入し、翌月をめどに新成人に発送する。事業費は174万8000円。本の申し込みは5月1日から7月31日まで受け付ける。

市教育委員会は「新成人の18歳の皆さんは20歳のように集まって祝うことができない。本を読むことで知識や知恵の種をまき、まいた種がいつか芽吹いて、新成人が未来を開くための力を育む機会になれば」と期待を寄せる。

満20歳を対象にした「二十歳のつどい(仮称)」は来年5月頃開催予定。対象者などで実行委員会を組織して内容を決める考えで、市教委生涯学習課でメンバーを募集している。

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