霧ケ峰高原観光客増、収益力向上へ 諏訪市

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利用客減少が続く諏訪市郊外の霧ケ峰スキー場。市が民間事業所と協力しながら集客力向上を図る

霧ケ峰高原一帯の観光振興に取り組む諏訪市は28日、一昨年度から行った「霧ケ峰高原活性化・再整備検討調査」の結果を踏まえた今後の方針を発表した。観光客や施設関係者を対象に行った聞き取り調査の結果から見いだした課題を基に、基本方針5項目を設定。2024年度まで民間事業者や地元観光業者など関係団体と意見交換して具体的なアイデアを練り、観光客増員や収益力向上などを目指す。

市によると、1989年度以降の霧ケ峰高原の観光客数のピークは02年度から数年間で、年間約300万人超だった。しかし14年度から年間約220万人に減少。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた20年度は約155万6800人に落ち込んだ。

調査は、市から委託を受けたKRC(本社長野市)が行った。宿泊施設利用者やスキー場利用客を対象に現地でアンケートを行い、約500件の回答を得た。インターネット上で得た約1000人からの回答と合わせ、課題を抽出した。

設定した基本方針5項目では、霧ケ峰の天然資源を生かして地域経済を循環させることや、新たな霧ケ峰ファン獲得に向けた情報発信力の強化を計画。コロナ下で注目度が高まる屋外での家族向けの体験プログラムの充実や、県自然保護センターと連携した自然資源活用のための体制づくりも盛り込んだ。

高原一帯の市有施設については、慢性的な赤字が問題となっているスキー場リフト事業は運営コストの推移などを受け、市単独での採算性向上は厳しいと判断。今後はキャンプ場や体育館、マレットゴルフコースなど周辺の市有施設8カ所と合わせて、新規整備や運営継続を視野に、民間のノウハウを生かして収益、集客の向上を狙う。

24年度までの2年間、関係者による検討を行い、25年度以降に具体的な施策を実施する。来月にも意見交換をする団体を市が選定し、今後の日程を作成。6月から意見の聞き取りを開始する。市観光課の寺島和雄課長は「2年間検討期間を設けているが、この間もすぐに実行できることはトライアルで適時進めていきたい」と話した。

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