2022年5月1日付

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5月の大型連休はひたすらまき作り―という人が、まきストーブの所有者には多いのではないか。久しぶりの力仕事に運動不足の体は悲鳴を上げるが、積み上がったまきを眺めた時の、冬の備えが整った達成感と安心感が心地いい▼長野県はまきストーブやペレットストーブの普及率が全国でも上位と聞く。街を見回しても、屋根から煙突が伸びている家がいくつも目に入る。石油燃料を使わない、再生可能エネルギーを使った”エコ”な暖房機器として設置を後押しする自治体もある▼暖かくて環境にも優しいとされるストーブだが、課題になるのが燃料となるまきやペレットの確保。山に囲まれ資源に恵まれてはいるが、いざ入手となると存外に骨が折れるし金が掛かる▼上伊那森林組合が生産、販売する木質ペレット燃料の販売量が伸びている。カラマツやアカマツの間伐材を粉砕、圧縮して成形する「ピュア1号」は燃焼効率の高さなどが好評という。地元資源の活用は地域経済の活性化や里山整備につながる。民間業者によるまきの配達や中川村の「木の駅プロジェクト」も注目される取り組みだ▼石油燃料や電気料金などの値上がりで、地域内循環を進めるエコな仕組みは一層魅力的に映る。石油燃料に負けない価格帯で、誰でも気軽に利用できるようになるまでにはもう一息か。関係する皆さんの努力に期待しながら、今はせっせとまきを作ろう。

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