2022年5月2日付

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ロシアの軍事侵攻で窮地に立たされるウクライナの支援に多くの国が動いている。武器の供給や難民の受け入れ、金銭的な支援などさまざまだが、遠く離れた日本も戦闘にかかわる支援はできないものの多額の支援金を提供し、難民の受け入れも行っている▼しかしウクライナ外務省が「困難な時に揺るぎない支援に感謝する」などとしてツイッター上で公開した感謝の動画で、米国やドイツなど約30カ国の名を挙げたが、日本は含まれていなかったと物議を醸している▼後に日本の名も付け加えられたのだが、「日本も支援しているのになぜ感謝の言葉がないのか」という意見がネット上に散見され、マスコミもこぞって取り上げていた。しかし本来、見返りなど求めない無償の行為で、お礼をしてもらうためにしているものでもない。日本の名がなかったからといってことさら騒ぎ立てるのはどうなのだろうか▼身近なボランティア活動を考えてみたとき、支援する側は少なからず「してあげている」という気があり、ゆえにちょっとした気持ちのずれで、支援する側と受ける側でトラブルになることもあるという▼支援する側は当然感謝されればうれしく思う。ゆえに時としてボランティアの押し売りになりかねない。受ける側も負い目に感じてしまうこともあるだろう。ボランティアの精神は不変だが、時と場所、状況に応じた支援の形は必要なのだろう。

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