上社里曳き 難所越え、力を結集

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諏訪大社上社本宮東参道の曳行路を埋め尽くす大勢の本宮二の曳き子。コロナ禍の中で氏子の人数が確保できるか懸念されたが、予想以上の参加となった

諏訪大社御柱祭の上社里曳(び)き2日目の4日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で曳き子の氏子の人数が確保できるか当日まで心配されたが、天候に恵まれたこともあり、各地区とも予想を上回る大勢の氏子が集まった。力を結集し、綿密に準備していたことも功を奏して数々の難所を乗り越えた。

78年ぶりに本宮二を担当する原(原村)・泉野(茅野市)は、予想を超える氏子が参加した。準備では曳行(えいこう)路の踏査や模型を使ったシミュレーションを何度も重ねて念入りに計画。若者を柱に最も近い元綱に集め、追い掛け綱を増やすなど工夫も凝らした。

難所の一つ、若宮八幡社前の大鳥居「三之鳥居」では、メドデコの一番上に乗った若者が指示を出しながら一気にくぐり抜け、周りから歓声が上がった。原の清水浩明曳行長(54)は「(コロナ禍の中で)いつもと違うプレッシャーもあったが、大勢の氏子に奉仕してもらって本当に感謝」と、涙ながらに万感の表情を見せていた。

前宮の4本の御柱には、里曳き最大の難所が前宮境内の「十間廊(じっけんろう)」横の通過。境内は上り坂が続き、中でも十間廊では最大斜度35度の急坂を上る。4本の担当地区では、氏子の人数がそろわずに自力で曳き上げることが難しい可能性も懸念されたため、その場合は地区を超えて協力しようという話もあった。しかし、ふたを開けてみると無用の心配に。

前宮四を担当する富士見町の本郷・落合・境は、いつもは5人のメドデコ乗りを3人に減らし、各係が現地踏査を重ねるなど入念に準備したことでスムーズな曳行が可能になり、十間廊も力強く上り切った。五味幸太郎大総代(67)は「各係が研究した結果で、スローガンにある美しい曳行ができた」と安堵(あんど)した様子だった。

前宮一を担当する諏訪市の四賀・豊田は、「びっくりするくらいの」氏子が参加。ぐいぐいと十間廊を進んだ。四賀の矢嶌秀晃メド長(32)は「スムーズにいった。けが人もなく、良かった」と話した。

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