木やり衆感無量 「思い切り鳴くことできた」

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渾身の木やりで前宮四の建て御柱を盛り上げる中西星羅さん(右)ら富士見町木遣保存会のメンバー

諏訪大社御柱祭の上社里曳きで、各地区の木やり衆が氏子の心を一つにして勇壮な曳行を後押しした。トレーラー運搬となった4月の山出しでも披露はしたものの、「木やりの一声で御柱が動く。人力曳行がかなわず、寂しい思いもあった」。建て御柱 ご無事でお願いだー。5日、本宮、前宮の境内にこん身の木やりを響かせ、「思い切り鳴くことができて感無量」と万感の表情を見せた。

諏訪市木遣保存会の伊藤浩巳さん(52)=中洲=は前宮二の建て御柱に臨み、おんべを高く掲げて堂々と木やりを披露した。新型コロナの影響で1~3月は全体練習が休止に。それでも御柱祭を目標に自宅や車の中で自主練習を重ねてきた。「里曳きは無事にご奉仕できた。本当にうれしい」と喜びを表した。

「年齢的に最後の御柱だと思って臨んだ」と話すのは茅野市宮川安国寺の小飼巻裕さん(82)。里曳きでは宮川・ちのが担当する本宮三に3日間つき、「思い切り歌う(鳴く)ことができた」と感無量の様子。「御柱祭になくてはならない木やり。これからは後進を育てることで役に立ちたい」と話した。

昨年4月に都内から富士見町に移住し、年明けに町木遣保存会に入会した中西星羅さん(30)=落合。初めての御柱祭、本郷・落合・境が担った前宮四の里曳き。「自分の声で御柱が動く。力を送ることができたと思います」と語り、「数カ月でここに立たせていただき、保存会の方々には感謝の気持ちしかありません。先輩方の節を勉強して上達し、次の御柱祭で立派な木やりを響かせたい」と充実感をにじませた。

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