諏訪響の90年つづる 23日に下諏訪で発表会

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90年の歴史を講演、映像、演奏でたどる成果発表会。多くの来場者を呼び掛けている

90年の歴史を講演、映像、演奏でたどる成果発表会。多くの来場者を呼び掛けている

諏訪交響楽団は23日、創立90周年の節目を記念して取り組んでいる「歴史資料保存活用事業」の成果発表会を下諏訪総合文化センター(小ホール)で開く。諏訪響の歴史と歩み、日本における西洋音楽史との結び付きを「講演会」「映像上映会」「演奏会」の3部構成で発表する。入場無料で、関心がある人は誰でも来場できる。

1925(大正14)年創設の諏訪響は、2015年に90周年を迎えた。現在まで活動が継続している社会人オーケストラとしては国内最古とされ、90周年の節目を期に15、16年度にわたり、下諏訪町の「下諏訪力創造チャレンジ事業」の助成を受けて歴史資料の保全や活用事業を進めている。

事業を通じて貴重な写真や録音テープ、映像なども改めて確認できたという。成果発表会では、郷土文化史にとどまらず、近代日本の西洋音楽の受容史の上からも大きな意義を持つ諏訪響の歴史を、3部構成でひも解く。

講演会の講師は、諏訪響団友で芥川也寸志メモリアルオーケストラ・ニッポニカ音楽顧問の奥平一さん=神奈川県=。「日本の西洋音楽受容史から見る諏訪響の歴史的意義」のテーマで、日本における西洋音楽の受け入れの流れと、信州白樺派運動の流れが交わる中で設立された諏訪響の活動を掘り下げる。

映像上映会では「映像と写真で見る諏訪交響楽団90年の歴史」を上映。設立者の今井久雄さんの写真や語り、中興の祖である両角俊一さんや今井光也さんの映像、諏訪響に客演した世界的指揮者の小澤征爾さん、渡邉暁雄さんの映像など、事業で掘り起こした貴重な資料を含む編集映像で90年の歴史をつづる。

演奏会では、諏訪響が愛した名曲を再現。ボワエルデュー作「歌劇 バクダッドの太守 序曲」と、シューベルト作「交響曲第8番『未完成』第1楽章」を演奏する。出演は諏訪響の現役、OB奏者13人。発足間もない頃の楽器編成に類似した形で、当時、頻繁に演奏していたという2曲を奏でる。

同楽団では「諏訪響は身近な存在でありながら、事業を通して団員や地域の皆さんが思っている以上に深い歴史や、文化的な意義を持っていることが再確認できた。ぜひ多くの皆さんに歴史や演奏に触れてもらえたら」と呼び掛けている。

午後2時開演、午後3時40分終了予定。入場無料。

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