2016年10月18日付

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「投手で4番」は、野球少年ならば一度はやってみたいと思う憧れだ。実際に高校野球でも投手で4番は珍しくない。しかしプロ野球では投手と野手の兼業は無理と、誰もが思い込んでいた。高校時代は投手だった王貞治もイチローも、プロでは打者として偉業を成し遂げた▼そんな思い込みは大谷翔平選手(日ハム)の登場であっさり覆ってしまった。「二刀流」で使うことを決断した栗山監督の采配も見事だし、その期待に結果で応える大谷選手もすごい。圧巻が16日のクライマックスシリーズファイナルステージ第5戦の9回だった▼DHだった大谷選手が緊急登板し、プロ最速の165キロを連発、日本ハムを4年ぶりの日本シリーズ進出に導いた。数々の野球漫画で描かれてきたヒーローを超えた現実のスーパープロ野球選手が現れたと言っても過言ではない▼165キロを受けた日ハム・市川捕手は「放った瞬間に来る感じ」と話したが、対戦したソフトバンクの打者にとっても未知の速さだ。プロの選手だからこそバットに当てることができるが、素人ならば恐怖で思わず身を縮めてしまうか、ボールが全く見えないだろう▼広島との日本シリーズも短期決戦。大谷選手の二刀流がフル回転する可能性が高い。北海道と広島では球場に足を運ぶことはできないが、テレビ中継で我慢しよう。久しぶりに実際にこの目で見てみたいと思う選手が出てきた。

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