人力曳行、氏子の心意気 下社里曳き

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一致団結して春宮一の柱を曳行する氏子たち

待ちに待った里曳(び)き―。諏訪大社御柱祭下社里曳きが14日に開幕した。新型コロナウイルスの影響で、山出しは初のトレーラーでの運搬となり、氏子たちは御柱を曳くことができなかった。多くの氏子が「里曳きこそは」と思いを募らせ、この日を迎えた。無事に「氏子が曳く御柱祭」が行われたことに、多くの喜びの声が聞かれた。

秋宮一を曳いた岡谷市川岸の中島弘雄曳行長(68)は「当初は氏子が集まってくれるか心配だったが、秋宮一を曳くのに十分な数の曳き子が集まり、素晴らしい曳行(えいこう)をしてくれた」と述べ、「地区の皆さんには感謝の気持ちでいっぱい。老若男女が笑顔を見せつつ力を合わせて曳く。これこそが御柱祭だ」と感慨深げに語った。

秋宮二の曳行で元綱衆を鼓舞した諏訪市上諏訪の河西修平元綱委員長(47)は「人力で曳行できてよかった。春宮境内の木落しは狭小なところから落としたので、けがなくできて安心した。これまでは人力での曳行が当たり前だった。きょうは最高だった」と笑顔を見せた。

春宮二を担当した岡谷市長地。人生初の御柱祭に臨んだてこ係の宮坂昌典さん(52)は、山出しのトレーラー運搬と隊列に参加した仲間の姿を自宅のテレビから見守った。待ちに待った御柱。「全員無事に地区の柱を春宮境内に運ぶことができてうれしい」と話した。

秋宮二で家族と和やかに綱を曳いた諏訪市大和の小松知佳さん(31)は、「前回と比べて人が少ないですが、天気も良く無事にできてよかった。人力で行うために模索、努力してくれた方々に感謝です。ラッパや木やりを聞くと身が引き締まる。明日も参加するので頑張って曳きたい」と意気込みを語った。

下諏訪町二、三区が担当した秋宮三の曳行に参加した深澤隼斗さん(15)は「思っていたよりも地区の人が集まって御柱を曳くことができてよかった」と笑顔。コロナ禍の御柱祭となったが「みんながみんなを鼓舞し、力を合わせて綱を曳く思いは変わらない」と語り、協力一致に心を震わせていた。

岡谷市旧市内が担った春宮一で元綱係を務めた小口雅人さん(24)は、子どもの時から曳き子として参加し、柱の近くで御柱を曳いてみたいと思い続けてきた。念願の曳行役員に「楽しかった。この3年は新型コロナで祭りらしい祭りがなかった。みんなで曳けてすごくうれしかった」と笑顔を見せた。

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