独自の感性で御柱表現 中村さん作品展

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御柱をモチーフにした屏風絵と中村恭子さん=諏訪市美術館

下諏訪町出身の日本画家、中村恭子さん(40)=東京=の作品展「脱創造する御柱」が、諏訪市美術館で開かれている。諏訪大社式年造営御柱大祭に合わせた特集展示。1200年以上にわたって受け継がれる大祭を独自の感性で捉え、細密に表現した屏風絵など29点を飾っている。

中村さんは東京藝術大学美術学部を卒業し、同大学院美術研究科博士課程を修了。現在は九州大学大学院芸術工学研究院助教を務める。文学、文化人類学、民俗学などさまざまな分野での学びから着想を得て制作している。
 
会場には、学生時代から近年までの作品がそろう。四曲一隻の屏風絵は御柱をモチーフとし、都心の工場煙突、海岸にそびえる岩、湯煙が上る諏訪湖畔の間欠泉などをそれぞれ柱に見立てて制作。このうち春宮に建つ古御柱を描いた一枚は、柱に打ち込まれたままの無数の薙鎌が目を引く。

屏風絵は岩絵の具を使い、絹の布に描いた「絹本」。中村さんによると、絹地の裏側からも着色することで絹の質感を生かせるという。

コロナ禍で迎える異例の御柱祭となり、中村さんは「従来通りとはいかず、参加を諦めた人もいる。作品を眺め、心の御柱を建ててもらえたら」としている。

関連イベントとして、21日に学芸員によるギャラリートーク、6月12日にワークショップ「絵の具で絵はがきを描こう」、26日に感想を話しながら作品を楽しむ「おはなし鑑賞会」を開く。

作品展に合わせて、郷土作家の油彩画、版画、書を集めた収蔵作品展「諏訪と御柱」も開催している。

展示は7月3日まで。午前9時~午後5時。月曜日、祝日の翌日は休館。入館料は大人310円、小中学生150円(諏訪地方の小中学生は無料)。問い合わせは同館(電話0266・52・1217)へ。

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