諏訪湖のワカサギ 3億2500万粒を採卵

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諏訪湖漁業協同組合(武居薫組合長)は、今年の諏訪湖産ワカサギの採卵状況(速報値)を発表した。著しく不調だった昨年を大きく上回る3億2500万粒を採卵し、県内外から調達した魚卵と合わせて4億1000万粒を湖に放した。同漁協によると、資源量を安定的に確保するには3~5億粒が必要であり、今年は「十分な量を放流できた」としている。

採卵は3月ごろから諏訪湖に流入する宮川、島崎川、砥川、横河川で実施。産卵で遡上(そじょう)した個体から集めた卵を、県北部の野尻湖と北海道・網走湖から取り寄せた1億1000万粒とともに放した。今年は県内の漁協に2500万粒を提供できた一方、県外への出荷は昨年に引き続き諏訪湖への放流を優先して見合わせた。ワカサギ卵出荷は同漁協の収入を支えており、武居組合長は「運営的には厳しい」と漏らした。

採卵量は2016年の魚類大量死後に回復傾向となり、19年には14億2000万粒を集めた。だが翌年から急激な減少に転じ、昨年は大量死直後の17年に次いで少ない2000万粒にとどまった。武居組合長によると、何らかの理由で魚が遡上しなかったことが不調の原因という。今年は2年前の水準程度にまで回復したが、「10億粒前後採れるのが普通」と話している。

成長途中の魚は遊泳力が弱く、春先から初夏にかけての大雨で増水した湖から流されることもある。武居組合長は「順調に成長してもらえれば」と願った。

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