辰野美術館 地元2作家生誕130年の企画展

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中川紀元と大森光彦の生誕130年を記念して開かれている辰野美術館の企画展

辰野町荒神山公園内の辰野美術館で、同町旧朝日村の同郷で同じ年に生まれ、作家になってからも親交が深かった洋画家・中川紀元と陶芸家・大森光彦の作品を一堂に集めた企画展を開いている。2人の生誕130年を記念した作品展で、それぞれの特徴的な作品のほか、著書や下絵などの関連資料も展示している。6月19日まで。

旧朝日村は現在の同町の天竜川以東にあたる地域で、明治から昭和にかけて数多くの芸術家を輩出した地域。幼少期に同じ学校(現辰野東小学校)に通った中川と大森は、作家となってからも親交を持ち、互いに切磋琢磨しながら後に郷土を代表する作家となった。

中川は東京美術学校入学後、1カ月で退学し、石井柏亭や正宗得三郎に師事して絵画を学んだ。帰郷後は諏訪の小学校で教師を勤めた後、フランスに留学。帰国後、精力的に創作活動を行い、二科展などに出展。多くの賞を受賞した。二科会解散後は熊谷守一らと二紀会を結成。69年に辰野町名誉町民となった。

大森は朝日尋常高等小学校を卒業後、近くにあった赤羽焼の窯元で働き、1909年に瀬戸町立瀬戸陶器学校に入学。卒業後は日本各地を転々とし、工芸学校講師を経て24年に東京に「東野窯」を築き、陶芸活動を本格化した。さまざまな展覧会で入選を重ね、39年に日本陶芸研究会を主宰。県展や日展の審査員も務めた。

企画展では、同館所蔵品のほか個人や学校などが所有する作品を展示。中川作品は全44点で、油彩画を中心に二紀会展や日本国際美術展出品作などを集めた。珍しい水墨画も展示している。一方、大森作品は全33点で、真紅の鶏血釉や青磁に傾倒したころの作品も展示している。

開館時間は午前9時~午後4時30分。月曜休館。入館料は大人300円、高校生以下無料。問い合わせは同館(電話0266・43・0753)へ。

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