処分場下流域から不満の声 辰野で住民説明会

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岡谷、諏訪、下諏訪の2市1町でつくる湖周行政事務組合は19日夜、諏訪市湖南の板沢区に建設する広域最終処分場について、下流域に位置する辰野町上野区の住民向けの説明会を開いた。建設地を公表後初の住民説明会で、約20人が参加。諏訪市や組合側が安全面を強調する一方、地元住民からは「なぜ、辰野が下流域になる場所に作るのか」「建設地を決定してからの説明では時期が遅い」といった不満が相次いだ。

最終処分場の建設地は諏訪市西部の山間部に位置し、辰野町は下流域に当たる。下流側へ約2キロ離れたところに板沢の集落、約3キロ先に上野区がある。

板沢区との交渉は諏訪市が中心となり、組合とともに調整してきた。最終処分場の形態は埋立地が屋根や壁に覆われる「クローズド型」で、焼却灰を洗う水は施設内で処理、循環利用し、河川には放流しない特徴がある。稼働後30年間に排出される焼却灰のうちの半分となる約3万立方メートルを埋め立てる。

説明会では冒頭、平林隆夫諏訪市副市長が「板沢区との交渉と並行して周辺地域に報告することも考えたが、仮に交渉が頓挫した場合、地元にしこりが残ると判断した。交渉中に外から声が届いたときの区民の心情を考えたときに、事前に公にすることははばかられたことを理解してほしい」と求めた。続いて伊藤祐臣組合事務局長が施設概要について説明。灰を洗う水の漏水対策や循環処理技術の説明に重点を置いた。

参加者からは「諏訪市の事情は分かったが、こちらの事情を理解しようとしないのか」「下流域のことを無視していないか」「決定してから理解しろでは一方的過ぎる」などの意見が出された。平林副市長は「説明時期が遅かったことは認めるが、地元が決断する前に公表した場合に大きな支障があると判断した。面白くない気持ちがあるのは重々理解しているが、事業推進を図る上でもご容赦いただきたい」などと答えた。

終了後の取材で伊藤事務局長は「下流域や周辺地区の住民の皆さんに最終処分場建設を理解し、信頼してもらえるよう小まめに、丁寧に説明を重ねつつ事業を確実に進めたい」と話した。

説明会は11月18日までに計7回開く。

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