箕輪出身の探偵作家に光 郷土博物館

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大下宇陀児の貴重な当時の著作品が並ぶ特別展

大下宇陀児の貴重な当時の著作品が並ぶ特別展

箕輪町木下出身の探偵作家、大下宇陀児(本名・木下龍夫、1896~1966年)の生誕120周年を記念した特別展「探偵作家 大下宇陀児展」が同町郷土博物館で開かれている。デビュー作の「金口の巻煙草」や映画化された「自殺を売った男」などが掲載された雑誌や単行本、ラジオ放送出演時の写真など当時の貴重な資料計161点が展示されている。11月13日まで。

宇陀児は中箕輪村(当時)の木下生まれ。松本中学校(現松本深志高)、第一高等学校(現東京大学)を経て九州大学工学部応用科学科へ進学。同大卒業後、商工省(当時)臨時窒素研究所に技術者として勤務していたが、同僚が探偵小説を書いていたのをきっかけに1925年、「金口の巻煙草」で文壇デビュー。

当時は、江戸川乱歩や横溝正史など多くの探偵作家が、独自のキャラクター設定とトリックを暴いていく手法で人気を博していた。しかし、宇陀児は一人の人物を深く掘り下げ、事件が明らかになっていく「ロマンティックリアリズム」を貫き通したという。

探偵小説以外にも「空中国の大犯罪」などのSF・科学小説も執筆。ラジオのクイズ番組「二十の扉」でもレギュラー回答者として活躍した。

特別展では、宇陀児の経歴のパネル展示や当時刊行された単行本、雑誌などの貴重な資料を展示。会場内では、代表的な10作品のコピーを誰でも読めるよう設置している。町郷土博物館では「町史上で一番の著名人。これを機会に多くの人に知ってほしい」と話している。

開館は午前9時~午後5時。入館無料。23日午前10時から「展示解説」を行うほか、11月12日には「未公開資料特別見学会」も開く。問い合わせは町郷土博物館(電話0265・79・4860)へ。

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