2016年10月22日付

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同級会の幹事を受けることになった。マンネリ打破を主張する歴代幹事の意見も参考に、いつもの年より遠くにある飲食店を会場に選んで、飯田線に乗って同級会に参加してみませんか―と呼び掛けてみた。日程が悪いのか企画が悪いのか、反応は今一つ。少人数でも飯田線の活性化には役立つからと、言い訳している▼JR東日本の今年の夏のCM「行くぜ、東北。」は「女川の今」だった。舞台は宮城県女川町。映像は石巻線の新しい女川駅に列車が到着する場面から始まっていた。東日本大震災で全線不通となり、震災から4年たった2015年3月に復旧した路線だ▼鉄道はまちの風景といわれるが、全線開通は復興の象徴だったろう。当時、町社会福祉協議会の会長だった阿部恵子さんが「JRが走っているというのは当たり前の風景だった。それが4年間途絶えていたんです。ホームが出来上がり、ディーゼルカーが試運転を始め、汽笛を聴き、車体を見ると、やっとここまで来たなという思いでいっぱい」と話していたのを思い出す▼中国地方では三次駅(広島県)と江津駅(島根県)を結ぶJR西日本の三江線が再来年廃止されるそうだ。車社会の到来と拡大により利用が減り、人口減がそれに拍車をかけている現実はどこにでもある▼意識して乗る機会をつくらないと、ローカル線の将来は危ういのではないか―と、言い訳じゃなくても思う。

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