うつ症状新治療法導入 こころの医療センター

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頭の外部から磁気を当て脳に刺激を与えるrTMS療法の専用機器。県立こころの医療センター駒ケ根に導入された

県立こころの医療センター駒ケ根(駒ケ根市)は4日から、薬治療では効果が十分に得られない「治療抵抗性うつ病」患者に対する新たな治療法として、「反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法」の提供を始める。専用機器を使って特定部位の神経細胞を繰り返し刺激し、うつ症状を改善する最新の治療法。同治療法の提供は県内で2施設目という。

専用機器で発生させた磁気で脳の部位を刺激し、神経細胞を働かせる方法。うつ病により脳の機能が低下している部位に興奮性の刺激、過活動になっている部位に抑制性の刺激を送る。左背外側前頭前野に刺激を与えるため、頭の左側に外から機器を当てる。1回の治療時間は約40分。

rTMSは2017年に国が承認し、19年に保険適用された。治療対象は成人(18歳以上)で、うつ病と診断された患者、1種類以上の抗うつ薬治療で十分な効果が認められない患者、中等度以上のうつ病患者。双極性障害は対象外。同センターでは入院治療を基本とし、平日5日間の治療を最大6週間続ける。

同センターは、保険適用を受けrTMS導入の検討が進み、第3期中期計画(20~24年度)で22年度には治療提供を始める方針を提示。医師と看護師が専門研修を受けるなど準備を進めてきた。症例を徐々に増やしたい考えで、担当者は「服薬治療であまり効果が得られなかった人に新たな治療の選択肢として提供する。上伊那から南信、全県、県外に患者を広げたい」と話した。

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