部単位で消防団アピール 地元運動会

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運動会の昼食休憩中に放水体験をする子どもたち

運動会の昼食休憩中に放水体験をする子どもたち

地域の防災力を維持するために、消防団員の確保が課題となる中で、末端の部単位で消防団活動をアピールする取り組みが始まっている。伊那市消防団伊那分団第3部は、地元の運動会に初めて参加し、ポンプ操法を披露。放水体験やポンプ車への試乗をイベントとして行った。

伊那西小学校の運動会は伊那西地区市民体育祭を兼ねた地域挙げての行事。今年は9月17日に行われた。昼食休みの時間に校庭に登場したのは同部の団員ら。地域の人たちの前でさっそうとポンプ操法を披露した。続く放水体験では、子どもたちが団員のサポートで数メートル先の「火点」目掛けて放水。応援席の子どもたちや昼食を終えて校庭に出てきた児童らが代わる代わる体験した。

同地区を担当する団員らが自主的に企画した。「地域の人たちが一堂に会するときに、誰が消防団員なのか知ってもらういい機会」とは清水淳部長。武田禎祐分団長は「消防団を身近に感じてもらい、将来団員になるかもしれない小学生たちには、消防団って格好いいなと思ってもらいたい」と願った。

新入団員の確保にはどの団も苦労している。10~20代の若者がいなければ、その上の世代にも声が掛かるのが実情という。

副団長で西部方面隊長の日下部良也さん(44)は、10年前にIターンで伊那市に移り住んだ。直後、誘われて消防団に入ったときは34歳。「入れば名前を覚えてもらえ、地区に認めてもらえるような気がした。誘った方もまさかIターン者が入団するとは思っていなかったと思いますが…」と打ち明ける。

初めての消防団活動は全てが新鮮だったという日下部さんは「地域のために活動するのが消防団なんだと理解できた。10年続けてみて、飛び込んでみれば人生の幅が広がるんだと感じている」とやりがいを口にする。

この日、団員らは飛び入りで競技にも出場し、運動会を盛り上げた。方面隊長として指揮した日下部さんは「消防団の仕事は連携すること。地域が一体になる運動会に、こういう形で参加できてよかった」と話す。世代を超えた団への理解が、将来の団員確保につながると期待している。

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