神々しい仕上がり 土偶型の塩ようかん

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土偶ようかんが完成

土偶ようかんが完成

茅野市宮川の菓子店「梅月」(伊藤敏美社長)が、諏訪東京理科大学の学生と開発した土偶型の塩ようかん「国宝塩羊羹」が完成した。同市で出土した2体の国宝土偶を細部まで忠実に再現し、購入者が「どこから食べていいのか迷う」ほどの神々しい仕上がりだ。

共同開発は、同大経営情報学部の学生グループ(10人)が地域社会の課題解決に取り組む科目で、寒天を使った土偶ようかんの開発を目指した取り組みがきっかけ。活動を昨年1月の長野日報の記事で知った伊藤社長(50)が、可能性を見い出して連携を持ち掛けた。

学生たちと伊藤社長は、まず民間企業に依頼して金型の製作を検討したがコスト高のため断念。学内の3Dプリンターで作ったプラスチック製の型の実用化を目指した。しかし、海外で食品製造に使われている樹脂を取り寄せて試作した型は昨年9月、食品衛生法の基準を満たせないことが判明。難題に直面し、学生も就職活動を余儀なくされた。

伊藤社長はその後、愛知県北名古屋市の造形会社「プラネット」とシリコンゴム製の型を開発。やわらかい型を使うことで、成型が難しいとされる「仮面の女神」の製品化に成功した。

土偶ようかんは「縄文のビーナス」と「仮面の女神」の2種類。大きさは高さ約8センチで、実物の3分の1~4分の1程度。茅野市産の寒天を使い、パッケージデザインは学生たちの構想を踏まえて考案した。

伊藤社長は「寒天と縄文を結びつける若者のアイデアが素晴らしいと思った。この経験を今後に生かしてほしい」と期待。グループリーダーを務めた同大経営情報学科4年の古澤祥生さん(21)=山梨県韮崎市=は「現場で経営を学ぶ貴重な機会でした。観光客や市民の皆さんに購入していただき、茅野市に土偶があることを知ってほしい」と話している。

価格は「縄文のビーナス」が350円、「仮面の女神」は380円、「2体セット」が700円。梅月の宮川店や米沢店、市尖石縄文考古館などで販売している。

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