戦争は身近な問題 赤穂高で平和学習

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登戸研究所の調査について話す北原いづみさん(中)と木下健蔵さん(左)

登戸研究所の調査について話す北原いづみさん(中)と木下健蔵さん(左)

赤穂高校(駒ケ根市)は27日、1年生を対象に平和学習を同校で行った。在学時に平和ゼミナールの代表として陸軍登戸研究所について調査した北原いづみさん(45)=同市南割=と、当時の顧問木下健蔵さん(現辰野高校講師)が来校。地元に実在した研究所の実態を話し、身近な問題として戦争を考えてほしいと訴えた。

登戸研究所は破壊工作や謀略資材の研究機関として神奈川県川崎市の登戸にあり、本土決戦に備え1945年に県内などに疎開した。毒薬や細菌、特殊爆弾を開発する第2科が現在の駒ケ根市内などに移ったという。

北原さんは、当時ほとんど知られていなかった研究所の実態に迫ろうと、関係者への聞き込みを行った経緯を説明。終戦直後の命令で書類が処分され、口を閉ざす関係者もいて苦労を重ねたといい、「私たちが聞かないと歴史から消えてしまう」と調査に熱中したことを明かした。

木下さんは「研究所の実態は高校生によって初めて明らかになった」と強調。関係者が口を開いたのは、戦争を繰り返してほしくないとの思いを「純粋な気持ちで接する高校生に託したかったのでは」と振り返った。

北原さんは「身近な場所に戦争があったことを知ってほしい。それぞれの視点で戦争について学んで」と訴えていた。

平和学習は、広島を訪れる来年の修学旅行に向けた事前学習として開き、生徒約240人が参加した。今回、研究所の存在を初めて知ったという田畑龍之介さん(16)は「戦争が実際にあったということを実感した。関心を持って戦争の真実を調べていきたい」と話した。

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