「入野谷在来ソバ」今季分種まき 伊那市長谷

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種を効率良くまくためトラクターの後部に取り付けられた種まき機

伊那市の地元産在来種ソバ「入野谷在来」を栽培している入野谷そば振興会は30日から、同市長谷のほ場で今季の出荷に必要なソバの種まき作業に取り組んでいる。入野谷は、長谷と高遠町の一部を含む地域。同会は、かつて一帯で栽培されていたという在来種の復活に挑み、先人の食文化を今に伝える。作付面積は約3.5ヘクタールで、種まき作業は8月1日までを予定。収穫は10月初旬を見込んでいる。

「入野谷在来」は2014年、県の試験場から長谷浦で採取されたとみられる在来種の種が見つかったことがきっかけで、復活事業が始まった。浦で品種保存に必要な種子「原々種」を育て、同じく長谷の杉島や柏木、黒河内、中尾で出荷に向けた栽培や準備を進めている。

「入野谷在来」の特徴は、「ナッツみたい」と言われる香りや独特の風味。ソバは主に同市高遠町を中心にしたそば店に出荷している。

初日は柏木のほ場などで作業。振興会のメンバーはトラクターの後部に播種(はしゅ)機という一定の間隔や量で種が落ちる仕組みの機具を取り付け、種をまいていった。成育状況は天候の影響が大きく、種まきを終えてから2週間ほどは雨への注意が特に必要という。

同会の池上敏明会長は「生産は安定してきた。今後は他の団体と協力しながら、販売に力を入れたい。将来的には全国に通じるブランドにしたい」と話していた。

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