糸萱かぼちゃ 販路拡大へ加工品

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糸萱かぼちゃを手に加工品を紹介する島立代表(中)

糸萱かぼちゃを手に加工品を紹介する島立代表(中)

茅野市の糸萱かぼちゃ生産者組合は28日、糸萱かぼちゃの販路拡大に向けて開発した加工品の発表会を、茅野商工会議所で開いた。販売先が決まり次第、業務用としてホテルやレストランなどに流通させる方針で、島立雄幸代表(76)は「6次産業化を目指したい」と意気込んでいる。

明治初期から蓼科中央高原一帯で栽培されてきた糸萱かぼちゃは、2015年2月に「信州の伝統野菜」認定後にブランド化が進み、ホテルやレストラン、菓子店をはじめ、茅野市内の小中学校の給食などで活用されている。

一方、農産物としてのカボチャは収穫期が9~11月で市場も限られるため、加工品にすることで販路を拡大し新たな収益の確保につなげる狙い。県諏訪地方事務所や茅野市農林課の支援を受けながら、今月13、14日に県工業技術総合センター食品技術部門(長野市)で試作を行った。

加工品は、かぼちゃのスライスとブロックを高温高圧で調理殺菌した「レトルト」、つぶして加熱した「ペースト」、乾燥し粉砕した「粉末」の3種類。常温保存期間が6カ月と1年と異なる耐熱袋にそれぞれ密封して出荷する。

レトルトは天ぷらや煮物、ペーストはケーキやプリン、粉末はアイスクリームやスープに利用できるという。組合は飲食店やホテル、菓子店など18業者に試作品の使い道を相談していて、販売先と加工委託先が決まり次第、加工品の出荷を開始したい考えだ。

同組合は60~80代の43人で構成し、標高900~1150メートルの計266アールでカボチャを栽培している。収穫量は計9・5トンで、6トンを出荷し、残りを自家消費。「孫の小遣い稼ぎ」になるため、年3割のペースで出荷量が増えているという。

島立代表は「農家の意欲や耕作放棄地の解消につながっている。農地を守るためにも、6次産業化に向けて進んでいきたい」と話している。

問い合わせは、同組合(電話0266・77・2776)へ。

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