リニア県内も着工 大鹿で起工式

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起工式であいさつするJR東海の柘植社長

起工式であいさつするJR東海の柘植社長

JR東海は1日、2027年の東京―名古屋間開業を目指すリニア中央新幹線の南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)の起工式を下伊那郡大鹿村上蔵の作業用トンネル「小渋川非常口」前で開いた。県内工区の工事は初。トンネルは3000メートル級の山々が連なる南アルプスを貫き、トンネル上部までの深さが国内最大の1400メートルに達するなど、難工事が予想される。

式にはJR東海の山田佳臣会長、柘植康英社長、阿部守一知事、向山公人県議会議長、地元市町村長、工事を手掛ける鹿島と飛鳥建設、フジタ(東京)の共同企業体(JV)の関係者ら約100人が出席。柘植社長は「これまでにないような大変難しい工事になる。JVとともに安全に乗り切りたい」とあいさつした。

来賓の阿部知事は「リニアの開業は新たな地域振興の契機になる」と期待を寄せる一方、「長期にわたる大規模工事。安全な通行や発生土の処理に万全を期するとともに、地域の思いに真摯に、誠実に対応してほしい」と注文。向山議長も「住民生活や自然環境への負担軽減・回避にできる限りの手を講じてほしい」とし、 JR飯田線の利便性向上への取り組みも要望した。

長野工区の工期は2026年11月末まで。小渋川、釜沢、除山の3カ所に設ける作業用トンネル(非常口)の準備工事を経て、年明けにも掘削を始める予定。トンネル本体の掘削着手は18年初頭を目指している。

起工式後、阿部知事は「地域には依然として懸念を持つ人もいる。思いに寄り添いながらJRと連携していくことが必要」とし、柘植社長と定期的に意見交換の場を設け、課題を共有していく考えを示した。柘植社長も「緊密な関係で話し合うことはプロジェクトにとって意味がある」と応じた。

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