原村の樅の木荘 建て替え計画見直し

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建て替え計画の見直し方針が示された原村の樅の木荘

建て替え計画の見直し方針が示された原村の樅の木荘

原村の五味武雄村長は2日、建て替え計画が進んでいた「レストハウス樅の木荘」について、施設規模や機能を含めた計画を見直す考えを示した。当初予定していた起債での事業実施が不可能になったため軌道修正する。村長は「早い段階で財源の裏づけを取るべきだった」とした上で、規模縮小や既存施設の改修も視野に入れ、八ケ岳中央高原全体のブランドイメージを考える中で、樅の木荘も再検討するとした。

樅の木荘に関しては、2015年に建設委員会(奈良松範委員長)が設置され、施設概要、規模などが検討され、トータルコンセプトが発表されたばかり。委員が提案する案をすべて具現化した場合、約10億円の事業費が見込まれるという。さらに、建設時期が2020年の東京五輪と重なるため、資材高騰などで事業費は2割ほど膨らむ見通し。

村は当初、30~40年の起債事業で実施する計画だったが、総務省は、財政を含めた同一競争条件の確保(官民イコールフィッティング)の観点から、民間経済活動を圧迫しかねない地方公共団体による宿泊事業自体好ましいものではなく、「起債は認められない」との見解を示した。

村の2015年度末の基金残高は約39億7000万円。このうち保健休養林基金の約1億7700万円、財政調整基金の約10億9500万円が樅の木荘事業に活用可能だという。

ある程度の基金はあるが、昨年度の一般会計が単年度赤字に陥るなど近年、村財政は厳しい状況が続いている。このため村は総合的に判断し、計画の見直しを決めた。

当面は12月議会に補正予算案を計上し、1974年(一部は80年)建設の既存施設の耐震診断を実施。建物の状況を判断した上で、改築や規模縮小による新築なども含め、村民に求められる施設を再検討する考えだ。

同日、建設委員会および村議会全員協議会に報告した。建設委員会の五味光亮副委員長は「委員の夢を積み重ねてできたトータルコンセプトだが、このまま突き進むことが現実的に村民のためになるかという疑問はあった。一度立ち止まって見直すことも大切」と語った。

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