天候不順が観光に影響 諏訪信金経済概況

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諏訪信用金庫(岡谷市)は、「諏訪地方の経済概況速報」(9月末調査)をまとめた。9月は台風や長雨が商業、観光に影響を及ぼし、農作物の店頭価格が高騰したほか、小売店、飲食店の客足が鈍り、宿泊客の入り込みが減少した。

商業では農作物の出荷量が減り、特に野菜の店頭価格は例年の2倍近くとなった。天候不順で外出を控える傾向もみられ、小売店や飲食店の来店客数に影響した。

観光・サービス業は記録的な天候不順の影響を受けた。シルバーウイークに好天が重なった前年同月に比べ宿泊客数は落ち込みが大きく、高原の観光地ではキャンセルが多かった。

建設業は御柱祭期間中に滞った受注確保への動きが強まり、国県関係の公共工事の発注が増えている。一方で、人手不足や人件費上昇が課題となっている。

製造業は、大手企業が急激な円高などの影響を受ける中、地方の中小企業にも停滞感がみられる。諏訪地方は全体的に横ばい状況で推移しているが、取引先の状況などから先行き不透明感も漂う。

8月の有効求人倍率は1・56倍となり、2008年4月以降の最高水準を更新した。雇用情勢の改善に伴い、「最近、新卒者は大手に流れるケースが多く、内定辞退者があり人材確保が難しい」(輸送用機械製造業)の声が聞かれ、将来的な製造業従事者の減少を危惧する企業もある。

速報は、同信金の取引先約130社への聞き取り調査を基にまとめた。

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