2016年11月5日付

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数個の部品を手渡され、これを組み立ててみて―と言われたとする。10人いれば10通りの組み立て方になるのが人の仕事だろう。組み立てていく順番も、部品をはめ込む方向も、力加減も違い、出来上がりの状態にも違いが出る▼だが、機械であれば、あらかじめ決められた通りに作業をこなして、均一に仕上げてくれる。自動組立機とはそういうものだと思う。工場見学の高校生の取材で、自動機メーカーを訪ねる機会があった。工場内では何台もの自動組立機が製造途中で、調整のためなのか、空運転させている機械もあった▼ターンテーブルの周りに種類の違うユニットが取り付けられていて、組み立てから検査まで、いろいろな工程を1台でこなすようだ。直線的に品物を流しながら組み立てていくラインも目についた。どれも受注生産の専用機で、取り扱う品物もさまざま。機械の構造もスピードも一台一台違ってくるという▼目の前にあるラインや機械で作られる部品が、暮らしの中で使われる商品の一部になると聞けば驚く。「お客さまが作る商品を作る機械がうちの商品」という社長の言葉からは、世の中の生産を支える自動機を、完成品として作り上げることへの誇りがうかがえた▼毎日のように工場の前を通っていても、何を作っているのか知らない会社はたくさんある。見学は高校生たちにも地元企業の実力を知るいい機会になったろう。

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