八面観

2021年4月1日付

人里離れた山間部にひっそりとたたずむ巨大な建造物。「あのアーチが美しいね」。無機質なコンクリートが作り出す滑らかな曲線を眺め、ダムファンの1人がつぶやいた。全くの同感。非日常的でダイナミックな景観にファンならずとも魅了される▼ダムが果たす役…

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2021年3月31日付

陽気のせいで半月ぐらい先の景色を見させてもらっている。見渡せば、あちこちで花が咲き、ヤナギもいつの間にか芽吹いている。春の色がいつもよりきれいに見えるのは、コロナ禍の閉塞感で希望の光を求めているせいかもしれない▼のぞけば春らんまんが堪能でき…

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2021年3月30日付

「元に戻りつつある」―。新年度の学校行事の検討状況について報告された、ある自治体の教育関係者が集まる会議。本来は喜ぶべきことなのだろうが、会場にはちょっぴり微妙な空気が流れた。単に元に戻ればいいのかと▼この1年、新型コロナウイルスの感染拡大…

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2021年3月29日付

取材を終えて車に乗り込んだところで、今しがたお世話になった店の女性スタッフに呼び止められた。忘れ物かと慌てる眼前にお菓子が差し出される。「来店の皆さんへほんの気持ちです」▼店外へ追いかけてまで心を添えるぬくもりが染みた。この自動車販売店の河…

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2021年3月28日付

チャンネルを合わせたテレビが高校入試の合格発表の様子を映し出していた。掲示板に受験番号を見つけて体いっぱいにうれしさを表現する生徒もいた。コロナ禍で思うように学習が進まなかったこともあったと思う。中学生の姿には喜びや安堵感があふれていた▼茅…

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2021年3月27日付

「誰かがやらなきゃ、米を食べられなくなるよ」。息子2人と連れ立って参加した、地元町会の川ざらいの場面。雑談に興じる大人の声に混じって、子どもたちの会話がひときわ耳に響いた。彼らは作業の意味をよく理解していた▼集まった人は用水路に入り、底にた…

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2021年3月26日付

10歳の長男と6歳の次男が口ずさむ歌が「香水」から「うっせぇわ」に変わった。流行歌とはいえ、興味や関心が移り変わる早さは何とも残酷だ▼ネット上に毎日配信されるニュースや出来事ともなれば、渓谷の奔流にのみ込まれた気分になる。玉石混交の情報が氾…

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2021年3月25日付

短編の名作「セメント樽の中の手紙」や「淫売婦」を書いた小説家の葉山嘉樹は、1934(昭和9)年に伊那谷へ移り住み、当時の三信鉄道(JR飯田線)の工事に携わりながら執筆活動を続けた▼小学生の長男長女と共に天竜川水系へ釣りに行く様子を描いた「氷…

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2021年3月24日付

「夕暮れ前 ビルの上空 びっしり黒い影が覆う 道路は真っ白に染まる」とカラスの生態と個体数を減らすための対策をラップで伝える啓発動画を県が制作した。動画投稿サイト「ユーチューブ」で見ることができる▼いつも駐車している県庁前の立体駐車場の屋上…

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2021年3月23日付

首都圏に含まれる都県について、国民はどう考えているだろう。民間が行った意識調査をみると、東京都一択、または神奈川、千葉、埼玉を含む1都3県の回答が多かった。私自身のイメージは1都3県である▼法令的には1都7県を指すという。60年以上前に制定…

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