金属加工・産業機械製造の野村ユニソン(本社茅野市ちの、野村稔社長)は17日、周囲の環境に適応する歩行支援ロボット「ウォーキングパートナーロボット」を、東北大学大学院と共同で開発した、と発表した。組み込んだ5つのセンサーが障害物や段差などを計測し、歩行者の動きや動作を支援する。19日に諏訪市で開幕する諏訪圏工業メッセ2006の会場で、一般に披露する。
昨年、愛地球博に出展したダンスパートナーロボットに次ぐ、パートナーロボットシリーズ第2弾。「生活を支援する分野に役立つロボットを開発しよう」(野村社長)と、同社と東北大学大学院ロボティクス研究科の小菅一弘教授と平田泰久助教授が共同開発した。お年寄りや身障者などの支援が狙い。
ロボットは、ハンドルにつかまって押す形で、4輪を備える。高さ1.1メートル、横幅70センチ、奥行き80センチ、重量約70キロ。障害物や段差の距離と歩行者の状態を計測する測域センサーを3個、上りか下りかなど坂道の状況を計測する傾斜角センサーを2個設置している。これにより、周囲の状況を的確に判断し、音声警告とともに自動的にブレーキをかけて動きを制御する。機械にはモーターなどの動力源はなく、人間の力を誘導するのが特長だ。
人間の足のステップの動きや力などの意図を読み取ったダンスパートナーロボットの技術を、周囲の環境を読み取って制御する技術に応用した。
立ち上がり時の補助、転倒防止などに有効で、病気のリハビリテーションにも効果が期待されるという。現行は、プロトタイプ(試作モデル)だが、今後は屋内や屋外など用途に応じたロボットの開発を目指す。
野村社長は「重さや大きさ、さまざまな周囲の環境などをクリアし、出来るだけ早く実用化したい。1台50万円以内にはしたい」と話している。
ロボットは、諏訪圏工業メッセの同社のブースで常設展示するほか、19日正午から20分間、プレゼンテーションを行う予定。







