上伊那地域の産学官連携組織「三風の会」などは28日、伊那谷の風景について考えるシンポジウム「千年つづく風景」を伊那市の産学官連携拠点施設「inadani sees」で開いた。約80人が参加。能登半島地震の発生を受けて、災害に強くて暮らし続けたいまちの風景について考えた。
シンポジウムは伊那谷の風景を未来に継承しようと、一昨年10月に初めて開き2回目。この日は信州大学農学部(南箕輪村)の上原三知准教授による講演や地元の森林コンサルティング会社などの事例発表を行った。
上原准教授は東日本大震災の被災地の復興に携わった経験を基にした研究などを紹介。高い防潮堤が建設されて海岸が見えなくなった被災地を例に挙げて、多額の費用をかけたのに地元住民が地域外に流出してしまったことから、安心安全だけでなく「複合的な価値が重要になってくるのでは」と指摘した。森林でも生物多様性の保護だけでなく、散策路作りといった住民の健康増進の観点を持つ必要性を提言していた。
木材販売などを手掛ける「ラーチアンドパイン」(同市)や、森林や防災のコンサルティング会社「ジオ・フォレスト」(同村)などの代表者が実践事例を紹介。上原准教授と、宮田村の景観計画立案に参画している早稲田大学創造理工学部の佐々木葉教授による対談もあった。
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