笠原書店の「古本だけじゃない市」で雑誌「信濃路」の昭和50(1975)年7月発行号を入手した。特集は「新しい伊那路 中央高速道時代を迎えて」。ほぼ50年前で、8月23日に中央道西宮線を控えている時期になる▼市立飯田図書館長、飯田女子短期大学教授、信州大学農学部教授、民俗学研究家の座談会「どう変わる!?伊那谷」が面白い。「私が安曇から伊那にきて最初に気づいたことは、畑にリンゴの木がなかったことね。あるのは、さつまいもとトウモロコシなんだ」という▼「伊那谷は地帯からいえば、絶対に農業ですよ。ことに畑作農業ならこんな適地はないでしょう」。おおむねこの言葉通りになった気がするがどうだろう。中央道については、まず鉄道の飯田線と養蚕業に触れ、養蚕・製糸業が辰野から天竜峡へと南下しながら発達するのにつれて飯田線も伸びていったと指摘▼さらにその前の古い時代には中央文化が東山道をはじめとして南から北上していたという。「以前の南からのものが、明治以降、北から南下しますね。今度の中央道で、南からもう一度北上するような形になるかしら」「ともかくも伊那電なんかとともに飯田が東京化してくるのは間違いないね」とのことだ▼個人的な感覚としては西の文化も強く、飯田が東京化したとまでは言えない気がするが、リニア中央新幹線が開通するとどうなるか、気になるところだ。
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