諏訪市田辺区の田辺女性部は14日夜、区公民館で金子ゆかり市長と懇談し、60代を中心とする女性力士が、着ぐるみのふんどし姿でユーモアたっぷりの取組を繰り広げる「ドスコイなでしこ おとぼけ相撲田辺場所」を今年も8月25日に行うと報告した。地域の絆と笑いの輪を広げ、子どもたちが多く集まって愛郷心を深める場にしたいと決意表明。招待を受けた金子市長は観戦と応援に駆け付ける意向を示した。
田辺場所は昨年、4年ぶりとなる秋葉神社の火祭りを盛り上げようと初めて開催。円熟期を迎えた区内の女性たちがど派手なメイクをし、着ぐるみ姿で笑いどころ満載の取組を見せ、コロナ後の地域に笑顔とパワーを届けた。化粧まわしも手作り。大勢の区民が土俵を囲み、子どもたちも女性力士に勝負を挑んだ。
この日の懇談は、金子市長が市民活動の現場に出向いて意見を交わす「ゆかり市長の出張トーク」で行った。
「鯉のぼり龍」こと吉澤敏子さんは力士姿で昨年の盛況ぶりを伝え、「区民から『元気をもらった』との声もいただいた」と報告。楽しい思い出を子どもたちに残すことも目的の一つと強調し、「今年は子どもをいっぱい集め、喜びや憧れ、思い出づくりにつなげたい」と意欲を見せた。
子どもにも着ぐるみで相撲を取ってもらったり、ちゃんこ鍋(けんちん汁)を振る舞ったりする構想のほか、頼もしい50歳代の新入幕力士も紹介。ゆるさと熱さが入り混じる意見交換会となり、資金面に関する悩みなどを市長に打ち明けた。
金子市長は「古里の良さをそこに住む人たちがしっかりと認識し、古里が好きな人を増やすモデル的な活動。皆さんのエネルギー、行動力は素晴らしい」と評価。市の「がんばる地域支援金」などを紹介し、「衣装や土俵づくりなどの必要経費は応援できる可能性がある」と助言した。メンバーから日曜開催となる今年の場所に招待されると「しこ名をもらわないと」と笑顔で語った。
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