諏訪市の河西千秋さん(42)が「福祉ネイリスト」として、地域の高齢者・障がい者施設に出向いて利用者にネイルを施している。昨年12月から山梨県に通って5月に認定資格を取得。会話を楽しみながら爪を鮮やかにおしゃれに彩る。「きれいな色」「早く家族に見せたいね」と利用者たち。河西さんは「元気、癒やし、希望を感じてもらえたら。福祉ネイルの力で笑顔を増やしたい」と意欲を見せている。
■爪を鮮やかに おしゃれに彩る
子育てが一段落したのを機に介護福祉士の資格を取得し、訪問介護やデイサービスの仕事を経験した。高齢の利用者と接する中で外見の悩みを多く聞き、双子の姉で美容師の髙水間千春さんと髪の気になる部分を自然にボリュームアップする増毛エクステを開始。福祉ネイルを習得して福祉美容の幅を広げた。
利用者や家族に負担を掛けることなく、施設に出向いて施術する。同市高島3の特定複合施設「こころ高島」を訪れた河西さんは道具一式を机に並べ、利用者の小口則子さん(85)と向き合った。5月の初めにも爪を鮮やかに彩ってもらった小口さんは「商売をしているけれど、お客さまに『かわいいね』って言われてね」と照れくさそうに笑みをこぼす。この日は初回よりも薄めのピンク色をリクエストした。
■会話やスキンシップ大切に
「おいくつになられるんですか」「きれいな爪をしていますね」と優しく語り掛ける河西さん。施術中の会話やスキンシップを大切にする。認知機能の改善につなげる回想法も採り入れ、思い出を受容的に聞くこともある。屋号は「にじ色おてんとさん」。おてんとさんは利用者、にじ色にはさまざまなカラーのネイルでキラキラ輝いてほしい-との願いを込める。
「おしゃれをすれば外出したくなったり、人と話をしたくなったりすると思う」。高齢者らが地域で生き生きと過ごすことに福祉美容が貢献できると信じる。こうした活動を知ってほしいと、イベント出店も始めた。自宅の一部を改装して店の開業準備を進めているが、来店できない人のために出張ネイルを続けていくつもりだ。「一緒に福祉ネイルを広げる仲間を増やしていけたら」と話している。
出張ネイルなどの問い合わせは河西さん(電話090・9359・5485)へ。
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