茅野市消防団が5月26日に実施した諏訪地区消防ポンプ操法大会出場チーム選考会。ポンプ車操法の部では北山分団が上部大会へ駒を進めた。同チームの4番員に紅一点、きびきびとした動作で競技に臨み、同分団46年ぶりとなる快挙に導いた立役者がいる。同分団第1部、柏原班に所属する今井奈々さん(46)=同市横内=だ。市消防団の河西千代美団長(67)は「諏訪地区大会に選手として出場した女性はここ10年で見たことがない。彼女の活躍を通じて団活動に興味を持つ人が増えれば」と期待を寄せる。現在は16日に実施する大会に向け、週3回の練習に励んでいる。
今井さんが入団したのは2021年。同市柏原で自動車部品の製造販売を手掛ける「DG―5」で働く中、「上司や同僚が消防団で活躍する姿に憧れを抱いた」と振り返る。同社は消防団協力事業所にも認定されており、代表の両角貴仁さん(41)は北山分団の分団長も務める。「出動が掛かると会社は臨時休業です」と両角さん。フレックス制度も導入し、団活動や私生活に時間を割くことができるよう職場環境を整備している。
今井さんは入団後について「団員の皆さんの手厚いサポートがあり、大変に思うことは一つもなかった。普段はできない消防団の仕事にも携わりながら、一体感のある輪の中に入れてうれしい」と語る。月2回の夜警にも参加し、地域住民に「火の用心」を啓発している。両角さんは今井さんについて「真面目な性格の持ち主。ポンプ操法の技術も自分たちよりも上手で、教えることはない。現在では団の消防力を引き上げてもらっており、とてもありがたい」と高く評価している。
今井さんが担当する「4番員」は自動車とポンプの操作が主な役割で、レバーで水を送り出す際には、繊細な「操法」が求められるという。「水を吸い上げるための『吸管』を接地させないように伸ばすのが難しい」と今井さん。「諏訪地区大会は減点方式なので(減点)0点を目指して頑張りたい」と意気込んでいた。
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