イベントの趣旨説明などに耳を傾ける高校生の実行委員ら

伊那のにぎわい創出、高校生熱意 実行委結団式

2024/06/09 06:00
社会

伊那商工会議所が11月9日に開く伊那市のJR伊那北駅周辺を舞台にしたにぎわい創出イベントに向け、企画運営を担う高校生実行委員会の結団式が8日、同市の伊那公民館であった。同商議所の呼び掛けに応じた地元校の2年生15人で構成し、イベントの形を模索していく。高校生自身がまちづくりを考え、郷土愛の醸成や将来の選択肢づくりにつなげてもらう。

 

伊那北駅前は県立高校の再編により、同駅に近い伊那北高校に新校が開校予定のほか、上伊那農業高校(南箕輪村)を技術新校の校地にする計画もあり、一帯は利用者の増加が見込まれる。同商議所は再開発に合わせ、高校生がまちづくりに参加するきっかけとしてイベントを伊那市と共催して企画。実行委員を高校生に務めてもらおうと募集した。

 

イベントは「伊那人賑わいガーデン高校生祭り(仮称)」と題してセントラルパークや伊那北公園で開催する計画。高校生たちは今後毎月集まり、催しのタイトル、オープニング企画、会場のレイアウトと設営、ステージイベント、チラシのデザインなど幅広い分野を決めていく。原価管理を学んで出店も目指す。

 

生徒の1人(16)=伊那弥生ケ丘高校=は「いろんな年齢層の人と関わって、地域のために何かしてみたいと思った。高校生主体で多世代が触れ合える楽しいイベントにしたい」と話していた。

 

同商議所でイベントのリーダーを務める宮下健さん(51)は「思った以上の参加があってうれしい。真っ白な雪の上に足跡を付けるイメージで、将来振り返ってくれるようなイベントにしてほしい」と期待していた。

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